僕はお菓子のひよこが好きだ。子どもの頃から、おみやげと聞けば迷わずひよこをおねだりした。大人になっても食べ続けている。そんなかわいいひよこを見てふと思う。「親のにわとりはどこへ行ってしまったのか?」。
おみやげ屋にも「名菓にわとり」は売っていないし、ひよこのサイトを見ても、親のにわとりは見当たらない。親と離ればなれでは、子どもたちもきっと寂しいだろう。いないならつくればいい。誰にも頼まれていないが僕が立ちあがった。「銘菓ひよこ」を親のにわとりに会わせたい。
親にわとりを作るために用意したのは、ホイップクリーム、いちご、デコペン。まずはひよこのボディにクリームを塗る。しかしこの作業がむずかしい。脳内イメージでは、パティシエのようにきれいにクリームを塗りひろげていた。だが実際やってみると、きれいにクリームが広がらずでこぼこ。スキル不足を痛感。
次にとさかをいちごで作る。細かく切ったいちごを、頭の上とくちばしの下にのせる。いきなりにわとりらしくなった。ひよこたちよ、もうすぐ親に会えるぞ。最後にデコペンで目にチョコを入れ、出来あがり。
ついにひよこと親にわとりが対面した。銘菓ひよこの長い歴史の中で、はじめての快挙である。「お母ちゃん!」「ひよ子!」「会いたかった!」「ひよ子~!」
なかむつまじい姿に、思わず僕も目がしらを押さえる。よかったな、ひよこ。後で食べちゃうけど。よかったな、親にわとり。後で食べちゃうけど。
コメント
今度は是非「大ひよこ」でお願いします。
爆笑です!
発想バツグン(゜∇^d)!!