伝説のギャグマンガ「変態仮面」が映画化された。その公開を記念して、「変態仮面ラーメン」を出す店があるという。変態なラーメンって一体……? この目で確かめるしかない。噂のラーメン店、新宿二丁目の「つけめんガチ」に向かう。
「変態仮面ラーメン」を実食!
朝一で並んでいると店員さんから、「変態仮面ラーメン」は準備がいるので夕方からとの悲報が。だがあきらめない。修行僧のように仕事を終え、夕方再度「つけめんガチ」へ。
今度は注文OK。どんな変態ラーメンがやってくるのか、ドキドキしながら待つ。するとついに「変態仮面ラーメン」があらわれた!
フォオオオオ! 気分はエクスタシーッ! 顔面にパンティをかぶった、まさに「変態仮面」である。僕を熱く見つめるつぶらな瞳は半熟卵。しかしこのパンティ部分、何でできてるんだ? れんげですくいパンティをなめる。メレンゲだ!
さあ、どこから手を付けよう。やはりここは紳士として、始めにパンティを脱がすのが礼儀だろう。パンティをやさしく食べていく。そしてパンティを食べ終えると、中から信じられないブツが出てきた。
おいなりさん出たーっ! 「変態仮面」といえば、おいなりさんに始まりおいなりさんで終わると言っても過言ではない。まさかおいなりさんをラーメンにブッ込んでくるとは……。さすが「つけめんガチ」。色んな意味でガチだな……。
「お客さん、変態仮面のラーメンどうです?」わっ、ビックリした。店員さんか。「すばらしいです」「ありがとうございます。実はこのラーメン、僕が考えたんですよ」。考案者か!「すごいアイデアですね」「僕も変態ですから!」なんという清々しい答え。ラーメンだけでなく、店員も変態のようだ。
落ち着きを取り戻し、いざ実食。うどんのような太麺に、醤油ベースの濃厚スープがよく絡みうまい。ガツンとくる漢のラーメンだ。さて、気になるのはおいなりさんの中身。ご飯が入ってるだろうと思いつつ、そっと油揚げを開ける。まさかこれは……。
ゴールデンボールキターッ!! おいなりさんの中には、輝く二つの丸い黄身。100%金玉である。いまだかつてラーメンの具に、金玉をモチーフにしたことがあっただろうか? 無いに決まってる。しかも食べてみると半熟。金玉ひとつ(いやふたつか)にも手を抜かない、丁寧な仕事ぶりだ。
「変態仮面ラーメン」は、創意工夫にあふれた素晴らしいラーメンだった。だがやはり、変態の変態による変態のためのラーメンだった。気分はエクスタシーッ!