中華まんに足りないもの、それは「りりしさ」。ふっくら丸い中華まんはかわいらしいが、「りりしさ」が決定的に不足している。その「りりしさ」、僕がうめてみせましょう。
中華まんの「りりしさ」を担当するのは、彼しかいない。さすらいのヒットマン「ゴルゴ13」である。中華まん+ゴルゴで、「ゴルゴまん」をつくりたい。
用意したのは、中華まんとのり。ゴルゴのように一撃必殺、華麗に仕上げたい。まずはゴルゴのイラストをクッキングシートに写し、顔のパーツをはさみで切る。
つづけてクッキングシートに合わせてのりを切る。かまきりのようなまゆげや、細い目の線に悶絶。はさみを持つ手がぷるぷる震える。リラックマなど今までのファンシーなキャラとは違い、ゴルゴは一筋縄ではいかないようだ。
なんとかのりを切り終え、中華まんをレンジでチンする。そしてほかほかの中華まんにまゆげや目ののりを貼りつける。中華まんの湿気を使って、はがれないようにのりを押さえつける。
できた! ものすごい目力。りりしいどころか、目をそらしたら命を奪われそうだ。今回のミッション「りりしさ」はクリアした。だが反省点がひとつある。それはあんまんを使ったことだ。のりとあんまんは味が合わない。肉まんをチョイスするべきだった。ゴルゴの声が聞こえる。「俺はそんなに甘くない……」。