蒸し暑い梅雨。スーパーでは「夏を感じる味フェア」と題して、とうもろこしやオクラなど夏野菜が並んでいる。そんな中、ひとつの野菜と目が合った。そら豆である。そら豆をじっと見ていたら、豆しばのキャラクターが頭に浮かんだ。ひらめいた! そら豆でリアル豆しばをつくろう。すばやくそら豆をかごに入れ、したり顔でレジに向かった。
材料はそら豆、のり、チーズ。まずは文明の利器のりパンチで、のりを型抜き目をつくる。
次に目の白い部分をチーズでつくる。竹串でチーズを取り、のりにのせる。……が、小さなのりの上にさらに小さなチーズをのせるのは至難の技である。手はぷるぷる震え、狙ったところにチーズがのらず、何度もやりなおす。
やっと目ができたら、次はのりで鼻をつくる。なにせそら豆の面積がせまいので、鼻のパーツも極小にしなければならない。のりを細かく切りピンセットで組み合わせ、なんとか鼻の形にする。
最後にそら豆にピンセットで目と鼻をのせればできあがり。著者はスーパー不器用なので、目があさっての方向に飛んで行ったり、鼻がありえない角度にまがったりと大苦戦。ほんとは6つ作る予定だったが、気力の限界をはるかに超えたため、4こできたところで白旗をあげた。
明らかに白目がでかい豆しばもいるが、見なかったことにして欲しい。蒸し暑い季節にはビールのお供にいかがだろうか、リアル豆しば。