先日、夏祭りにでかけた。並ぶ屋台にテンションは急上昇。りんごあめ、チョコバナナ、たこやき……。たこやき! そのまるっとしたフォルムを見て、キャラごはんのアイデアがひらめいた。たこやきとりらっくまを組み合わせて「たこやきっくま」をつくりたい。
すぐに材料を買って、たこやきっくま作りに取りかかる。用意したのは冷凍のたこやき、のり、スライスチーズだ。
まずは目と鼻をつくる。文明の利器クラフトパンチで丸の形にくり抜く。ここまではかんたん。次に鼻の八の字をはさみで切る。細く小さく切るのでとても難しい。オーバーサーティーの著者は目のしょぼしょぼが止まらない。
のりを切り終えたら、スライスチーズで鼻の土台と耳をつくる。鼻の土台は竹串でチーズをだ円にくり抜く。鼻の大きさで顔のバランスが決まるので気が抜けない。耳は小さな三角形にくり抜く。くり抜いたチーズの鼻にのりを乗せて、鼻ができあがった。ふう、なんとか顔のパーツをつくり終えた。
そしてクライマックス。顔のパーツをたこやき本体にライドオンさせるのだ。緊張でピンセットを持つ手がぷるぷる震える。のりやチーズの位置を調整して、ついにたこやきっくまが完成した。
やった、できたぞ! 顔のパーツが小さいので神経を使ったが、できあがると嬉しいものだ。僕を見つめるつぶらな瞳にキュンとくる。生まれて初めてたこやきをかわいいと思った。