東京都の千代田区が、東京オリンピックへの整備として突然いちょうの木を伐採したとニュースになっている。そこで今後伐採が予定されているエリアのひとつ「白山通り」を歩いてみた。
「白山通り」はかなり広い道路で車が多く、道路の両サイドにいちょうの木がずらっと並ぶ。日中はビジネスマンや学生で人通りも多い。歩いていると、今回の問題に関する看板を見つけた。
看板のウソ
「電線共同溝整備工事のお知らせ」。何やらごちゃごちゃ書かれているが、イラストを見ると「電線なくせば景色スッキリ。だから工事するよ!」ってことらしい。ただこのイラストには、ひとつのウソがある。工事をする前には木がなくて、工事の後に木が生えている。だが実際は逆で、工事をする前に木を切り倒しているのだ。このイラストを見たら、「工事の後に木が増える」と思わないだろうか?
切られる運命のいちょう
その後も「白山通り」のいちょうを見て歩くと、張り紙がしてある木を見つけた。「この木は電線を失くす工事に支障があるから撤去します」とのこと。このイチョウの木は切り倒されて無くなるということだ。ざっと数えただけでも10本のイチョウの木に張り紙が巻き付けられていた(探せばもっとあると思う)。
ワイドショーによれば、「白山通り」は東京オリンピックのマラソンコースの候補だという。そのため急いでいちょうの木を伐採しているのではないかと言われている。ランナーが走るのは広い道路であって、木はあっても問題ないはずだ。
枝を切られた? いちょうの木
すでに伐採された所だろうか?