※この記事は新宿「ジュンク堂」閉店前に書かれたもので、現在は閉店しております。当時の雰囲気を伝えるため、記事はそのまま残しておきます。
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新宿の本屋「ジュンク堂」が3月いっぱいで閉店するという。新宿の「ジュンク堂」は僕も本を買ったことがあるのでさみしい。閉店する前に行かなくては! 店に入ると、書店員さんの熱い気持ちが伝わってきた。
もうすぐ閉店する新宿「ジュンク堂」
新宿の「ジュンク堂」は、三越の6階から8階まで。まず6階社会のフロアに行くと、「社会科学担当者が本当に売りたかった本」というフェアが目に飛び込む。文字通り担当者が本当に売りたかった本が、棚に並べられている。驚いたのは、すべての本に手書きのポップが付いていることだ。店員さんの本への愛情が炸裂している。
6階のフェアはこれだけではない。レジ前の棚には、「ホント本屋が好き」というメッセージがカラフルな紙で手張りされている。並んでいるのは、本屋にまつわる本。閉店まぎわにふさわしいフェアだ。
7階文芸フロアにあがると、大きな「ありがとう」の文字。棚に近づくと「新宿店スタッフが感謝をこめてお客様にオススメしたい一冊」とある。ずらりと並んだ本には、またも全てに手書きのポップがびっしり付いている。ポップに引き寄せられ、多くの人が見入っていた。
7階には他にも面白いフェアがあった。それは店員さんがまだ読んでない本をポップで紹介するものだ。ひとつ紹介しよう。
書名『人生論ノート』
わたしはこの本を2回買った。そして5回ぐらい読もうとしてその度に投げだした。
社会担当 I
7階のフェアはまだ終わらない。「本音を言えば、この芸術書が売りたかった!!」というフェアの棚がある。映画本や写真集など、ポップ付きの本がずらっと並んでいて、すごい迫力。
最後の8階にエスカレータで上がると、そこは著者のサイン色紙で埋め尽くされていた。絵本作家のサインなので、どれもかわいい。絵本のフェアは変わっていて、「店員から作家へのラブレター」だという。著者のイベントが多い「ジュンク堂」らしい、作家への愛があふれる棚だ。
最後に7階のフェアにあった本と、ポップを紹介しよう。
書名『「本屋」は死なない』
新宿店は閉店ですが「本屋」は死にません!
社会担当 清水
書店員さんのメッセージを読んで感じた。「ジュンク堂」の店員さんは本当に本が好きで、本屋が好きなのだと。手書きのポップを読むうちに、書店員さんを身近に感じられた。僕も本屋が好きだ。お近くの方は閉店前にぜひ行ってみてください。
『ジュンク堂 新宿店』
住所:〒160-8455
東京都新宿区新宿3-29-1 新宿三越アルコット6F~8F
電話: 03-5363-1300 / FAX: 03-5363-1301
営業時間: 11時~21時
定休日: 3月31日まで通常通り 3月31日 21:00をもって閉店
取扱商品: サービス: 和書、洋書、コミック、カフェ
コメント
日本に着いた時から、一番好きな本屋さんだった!!!!!本当に寂しい。:(