「うどんのうーやん」という絵本が人気と聞いて、買ってみた。著者は岡田よしたかさん。表紙のうどんのイラストだけでも面白いが、内容もシュールでぶっ飛んでいる。子供だけでなく、大人も楽しめる絵本「うどんのうーやん」の魅力をお伝えしたい。
人気の絵本「うどんのうーやん」
まず驚くのは、主人公「うどんのうーやん」の設定。主人公はなんと、器に入ったうどん。しかも、店が人手不足のため、自分自身をきつねうどんとして、出前で運ぶのだ。この設定が抜群に面白い。
さらに主人公うーやんのキャラクターがいい。話すことばはバリバリの関西弁で、出前に出かけるときのセリフは「ほな いってきますう」。うーやんが考えているときは、めんで腕組みするなど、イラストも思わず笑ってしまう。
うーやんの性格も魅力だ。人情味にあふれており、困っている者は必ず助ける。たとえば、やせた猫に自分のうどんをあげたり、水の中に入りたいというメザシには、どんぶりに入れてあげるのだ。
そんなこんなで困っている食材を助けまくり、どんぶりの中は大変なことに。どう見てもきつねうどんではなくなっているが、出前は大丈夫なのだろうか……? 誰しも心配するところだが、オチにも驚きと笑いがあり、最後の最後のページまでくすっとさせられる。作者岡田よしたかさんのアイデアに、心の底から脱帽した。
絵本は読まないという人も、「うどんのうーやん」は面白いので、ぜひ読んでほしい。
「うどんのうーやん」
著者 岡田よしたか
出版社 ブロンズ新社
【送料無料】うどんのうーやん [ 岡田よしたか ]
価格:1,029円(税込、送料別)