一流のプログラマーほど、ぼーっとしている時間が長い

この記事をシェア

一流のプログラマーほどぼーっとしている時間が長い

『戦略思考トレーニング』という本に、優秀なプログラマーとふつうのプログラマーの違いについて書かれていた。その調査結果は「優秀なプログラマーは、ふつうのプログラマーよりぼーっとしている時間が長い」。


 この調査、シリコンバレーのIT企業がプログラマの能力を上げるために行ったもの。優秀なプログラマーとそうでないプログラマーの仕事ぶりを、専門家がビデオカメラで観察。その結果、一流のプログラマーはキーボードを叩いている時間が少なく、宙を見つめぼーっとしている時間が長かったそうだ。

 観察していた専門家が分かったことは、本にこう書かれていた。

 プログラマーが実際に仕事をしているのは、実はぼーっと考えている時間だと分かりました。つまり「キーボードでコードを入力する」というのは独創的なプログラミングをする仕事の中の清書にすぎなくて、頭で考えている時間こそが、プログラマーが本当に仕事をしている時間だったそうです。

 この話を読んだときは意外だったが、いっしょに仕事をした天才的なプログラマーを思い出すと納得した。そのプログラマーがキーボードを叩いているのはほとんど見たことがなく、いつもうんうん唸って何か考えていたからだ。

戦略思考トレーニング(3) [ 鈴木貴博 ]
戦略思考トレーニング(3) [ 鈴木貴博 ]