バレンタインチョコをもらえなかった時の言い訳を考える

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バレンタインチョコをもらえなかった時の言い訳

 もうすぐバレンタイン。チョコをもらえなかった時のあのむなしさ。心にぽっかり空いたあの穴。さらに知人からの「チョコもらった~?」という核心を突いた質問が心に刺さる。ああそうさ、もらってないさ。だから何だって言うんだ! お前ら全員カカオ入りの蝋人形にしてやろうか! ハアハア……。


 チョコをもらえなかったとき、なんと言い訳したらいいだろう。モテない奴だと思われたくないのだ。

「バレンタインなんて、菓子会社の陰謀だよ。俺はその手のマーケティングには乗らないぜ(キリッ)」
 どうみても負け惜しみにしか聞こえない。却下。

「俺、カカオアレルギーなんだ。バレンタインに参加できないなんて、不幸な人生だよ……」 
 健康上の理由にしてしまうと、その後のケーキ食べ放題等で身動きが取れなくなる。本当はチョコが大好きなのだ。却下。

「おばあちゃんの遺言で、チョコは食べるなって」
 嘘くさい。却下。

 う~ん、困った。何を言っても結局モテない奴のざれ言にしか聞こえない。何を言ってもダメなら、その場にいなければよいのでは? そうだ、事前にまわりにこう連絡しておこう。

「2月14日は私用のためお休みをいただきます」

 この連絡を受けた人は、「まあ。バレンタインに休むってことは、彼女としっぽりね」と、勝手に彼女がいると思ってくれるはず。そしてもし次の日に「チョコもらった~?」と聞かれたら、「ふふっ、野暮なこと聞くなよ」とニヤッとすれば終わりである。

 そんなことしてむなしくないのかって? お前もカカオ入りの蝋人形にしてやろうか!